初心者のための野生動物写真の編集のヒント

野生動物写真の画像編集の目的
野生動物の写真編集の主な目的は、シャッターを押した決定的な瞬間に見たものや感じたものを最大限に表現し、見る人に伝えたい表現の振れ幅を最大限にすることです!
可愛い!!!と感じたのであれば、最大限にその動物の可愛らしさを表現し、毛並みの滑らかさに対して感動し写真を撮ったのであれば、それが上手く表現できるよう光をコントロールするなど、何を感じ取ってもらいたいかを演出するためのスパイスが画像編集の目的です。
この記事では、野生動物の写真を最大限に活用し、魅力的に見せるための基本的な後処理の考慮事項を記載していきます。また、RAWデータで撮影をしていることを前提とします。
主題(=ターゲット)を見つける
まず、見る人に写真のどこを見てもらいたいか、主題(=ターゲット)を明確にしましょう。動物写真の場合、基本的には目にピントを合わせます。
目以外のターゲットが存在する場合もありますが、ターゲットの数は1~3つに抑え、見る人がどこを見ればいいのかわからなくなるような写真は避けましょう。主題が不明確の場合、伝えたいものが散乱してしまいます。目以外のターゲットとしては、獣ならば爪や牙、毛並み、鳥ならば両翼や尾翼、ほかの動物との接触や、逆光の光などがあります。
ターゲットを何にするかを考えながら写真を撮ることで、現像段階での手順も明確になります。
イメージを整理しよう
撮った写真のイメージを強化していく前に、まずは下準備として以下の点に気を付けて編集をしていきましょう。
- ホワイトバランスの修正
- 全体の色味を見た時の色味に合わせていきます。
- 露出、ハイライト、白レベル、黒レベル、シャドウを補正
- 全体の光の量を調整し極端に黒つぶれしたり白飛びしないよう調整します。
- 撮ったときのイメージと変わらないようであれば、ここで調整はしなくても構いません。
- 地平線をまっすぐにする
- 風景が背景としてある場合などにおいては、地平線を水平にします。
- 表現としてあえて地平線を斜めにすることもありますが、野生動物写真においては変な視点誘導が発生するのでお勧めしません。
- 小さな障害物を排除する
- チリやほこりなど、野外で撮影をしていたらどれだけ気をつけていても映ってしまうことがあります。
- 予め映らないようこまめにレンズクリーニングをしつつ、入ってしまったものは仕方がないので修正をしていきます。
- 邪魔なものを排除していきます(場合によってはやらない)
- 可能ならば、小枝や他の動物など、主題を邪魔する要素を消します。
- フォトコンテストの応募の場合は、あるものを消すフローはルール上認められていない場合があるので注意しましょう。
- デジタルノイズの除去
- 専用ソフトか現像ソフトの機能を使って、デジタルノイズを消していきます。
- シャープニング
- 主題のうち顔だけなど、見せたい部分にシャープネス処理をしていきます。
イメージを高めていく
画像編集において強調とは、通常コントラストの作成を目的としています。
コントラストを設けることによって視聴者の注意を対象物に引き付けて、感情や雰囲気を作り出し、画像全体のインパクトを最大化することができます。
コントラストは明暗だけでなく以下のような要素があります。
- 光と影
- 涼しさと柔らかさ
- 滑らかさとシャープさ
- 鮮やかな色と落ち着いた色
コントラストを設ける際には一つ一つの要素を、意図をもって微調整をしていきましょう。なんとなくでいじってしまうと、何を伝えたいのかがブレてしまうため、〇〇を強調したいからこの色を少し暖色寄りにしてみよう、のように強調の手段として行います。
やり過ぎないよう、少しずつ調整をすることがコツです。
まとめ
今回は細かい現像の手法の話ではなく、現像をどのステップで何をしていくかを改めて整理してみました。
野生動物撮影を撮って終わりではなく、自分の伝えたいイメージや感情にクローズアップして、強調をしていく手段として現像があるんだと認識しておきましょう!


