【旅ログ】夏の遠征 長岡花火大会に行ってきました!

Tabidori東京・九州メンバー合同で、真夏の一大遠征。
新潟県長岡市で開催される長岡花火大会へ行ってきました。
毎年8月2日・3日に日程固定で開催されるため、「一度は見てみたい」と思いながらも、
平日サラリーマンの部族にとっては曜日の関係でなかなか行けず…けれど今年は奇跡的に土日開催!
「これはもう行くしかない!」と、早々に企画を立ち上げ実施した記録を残しておきます。
想像を超える準備戦争
さすがは日本三大花火大会のひとつ。
花火大会は8月に行われるにも関わらず、なんと真冬の1月から戦いは始まっていました。
長岡花火の公式の観覧席チケットの9割は市民先行で販売がされてしまうため、リセールを期待しても入手が困難なチケットです。
そのため、私たちは桟敷(サジキ)席を狙うことにしました。
桟敷席は歴史のある席で、長年、長生橋サジキ組合が販売している席です。
公式会場の土手の席から一段上がったところに設けられた特別席で、会場近くの商店が組合員となり、それぞれが持っている区画を切り売りしている席になります。
そのため、販売元は組合員ごとに分かれており、それぞれに枠が設けられているため、一つ一つ空席を確認する必要がありました。
ただ、電話をかけるたびに返ってくるのは「すでに完売しました」という回答。
一軒、また一軒と断られるたびに、胸の中で焦りが募り、スマホを持つ手に汗がにじみました…
ようやく空席を見つけた時は、安堵と喜びが入り混じり、声が震えるほどでした。しかし、そこで終わりではありませんでした。
全員がカメラを抱えて参加するため、座席の位置次第では周囲に迷惑をかけてしまう!
販売元の方に事情を伝え、座席の配置を一番後列にしてもらって「これで一安心だ」と胸をなで下ろしたのも束の間、次の難関が待ち受けていました。
それは移動手段と宿の確保。
販売元の方から「今年は今までで一番大勢の人が来るよ!」と告げられ、不安は一気に現実味を帯びました。
ネットで花火大会のまとめ記事を探し出し、過去の来場者数を調べて愕然とする。
――2日間で15万人。
桁外れの規模に、これは悠長に構えていられないと直感。
宿の予約開始のタイミングを見逃さないよう、通勤時、仕事の休憩時、夕食後と日々サイトを巡回し続ける日々。
車や駐車場の確保も同時進行で、駐車場の予約開始と同時にボタンを押す指先は毎回震えていました。
そして、ようやく宿、車、駐車場すべての確保に成功した時には、カレンダーはすでに4か月も進んでいました。
振り返れば、チケットから移動・宿泊に至るまで、すべてが綱渡りの連続。
「準備戦争」という言葉がぴったりの戦いでした。
いざ出発!
今回の旅は福岡から来るメンバーもいたため、フライトの予定と合わせて集合は東京駅に23時半。
11人と大所帯だったので、用意していた車2台でいざ東京駅を出発!
首都高を抜け、適宜SAに入って運転手も交代しながら順調に関越道を走っていましたが、長岡まであと数キロのところで、トンネル内の事故渋滞に遭遇。

トンネルすぐ手前のパーキングで休んでいなかったら、もしかしたら自分たちが巻き込まれてたかも…と思いながら、
全く動かなくなってしまった車列に並び3時間。
夜明け前に着く予定が、すっかり太陽も上がり、やっとのことで休憩場所の「みつけ健康の湯 ほっとぴあ」にたどり着きました。
当初は途中仮眠したら、8時営業開始の時間にちょうど着くスケジュールでしたが、渋滞のおかげかせいか、ちょうどいい時間に着きました。
「本当にたどり着けるのか?」と不安になった瞬間もありましたが、無事長岡に到着しました。
花火大会1日目
確保した桟敷席は2日目のみであったため、
大会1日目は、引き撮影組と街中撮影組の二手に分かれ、各車目的地に行きそれぞれ撮影をしました。
深夜の移動だったので、午前中はゆっくりお風呂に入りながら、午後に別行動という形を取り、
引き撮影組は東山ふれあい農業公園へ行き、望遠レンズで街中を前景に横に大きく広がる構図を狙って撮影を。
https://share.google/zASLocrNbVWKfUaEy
街中撮影組は、長岡の街中を歩きながら、街の風景と合わせた写真を狙って撮影試みました。
ちなみにお昼はこちら。あっさり目の出汁が効いたラーメンでおいしゅうございました。
Ramen Dano Dano
https://maps.app.goo.gl/m4bnDHpXEgd8w8r26


街中組の駐車場は公式が出していた、南部工業団地の駐車場を確保できていたため、
会場近くまではシャトルバスで移動する形でアプローチをしました。
15時から駐車が可能になるため、時間ぴったしに付くように移動し、
開催時間の19:20まではロケハンがてら街中を散策。

スーパーに寄り買い出しもしつつ、落ち着いて撮影が出来る場所探しをしていましたが、
なかなかいい場所が見つからず...
最終的には大手大橋近くの太子公園に落ち着き、地元の人に交じって撮影をしていました。
https://maps.app.goo.gl/CsX9UW5kf83yhSJv7
ちょうど公園の遊具があり、日常感と花火の非日常感の対比でドラマチックな感じが出せる場所でしたが、
しかし、この日は風向きが悪く折角の花火が煙に巻かれてしまい、まともな写真が撮れませんでした。

宿泊は会場から少し離れた、「松代棚田ハウス」へ。
(詳細はこちらhttps://www.booking.com/Share-gGCBky)
11人が泊まれる宿となるとなかなか見つけるのが難しく、
昔の合宿所を改装したこちらに宿泊をしました。
秋冬はカメムシが大量発生するようで、室内にはガムテープが常設されていました。
夏場なのでいませんでしたが共用トイレの網戸には大量の虫がひっついており、
耐性がない人にはあまりおススメしません。笑
とりあえずエアコンは効いており、シャワールームは綺麗なので、
ひとまず寝られる場所を確保する程度であれば十分な設備はありました。
花火大会2日目(開始まで)
2日目の朝。
チェックアウト後、早速夜に向けて前日の疲れを癒しに温泉へ。
ナステビュウ 湯の山
https://maps.app.goo.gl/PopWPnL6FNBpLR6R6
このあたりは温泉地のようで、いくつか温泉宿もありました。
立ち寄り湯としてはとても綺麗で、レストランや仮眠設備も整っており、
ゆったりと時間を過ごすには良い場所でした。

お昼は併設のレストランで済ませ、いざ会場へ!
駐車場はそれぞれ取っており、1日目街中撮影組は引き続き、南部工業団地の駐車場へ。
引き撮影組は街中の月極駐車場を確保していました。
1-2日使うだけでも他の駐車場よりは月極のほうが安く、新たな知識を得ました。
桟敷席への入場は16:00~であったので、
会場時間に合わせて席へ着き、早めの夜ご飯やらカメラのセッティングに時間を費やしました。



炎天下のなか開始までの3時間ほどいたので、なかなか辛い待ち時間でした。
会場周辺が混むことを想定していたので早めに着きましたが、
近場でコーヒーでも飲んでおいて、会場入りは1時間前ぐらいでもよかったですね。


それでも、すべてを凌駕する一瞬
ひたすら開始まで待ち続け、暑い中3時間。その苦労は花火が始まった瞬間、すべて吹き飛びました。
夜空いっぱいに広がる大輪の花火は、視界に収まりきらないスケール。
次から次へと打ち上げられる花火に「もうフィナーレ?」と錯覚するほどに豪華でした。
そして長岡花火の代表格、 フェニックス花火はまさに圧巻。
一斉に広がる光の翼に包まれる瞬間、言葉を失い、ただただ感動が胸を突き抜けました。

「来てよかった」——その一言に尽きる、忘れられない体験。
だからこそ、たくさんの人がこの地を目指すのだと、心から納得しました。

この夏、最高の記憶をくれた長岡花火大会。
きっと一生に一度は体験すべき、日本が誇る感動の祭典でした。